ICタグの欠点

IC定期券を2枚重ねして自動改札機を通過できなかったり、おさいふケータイがなかなか認識されなかったという経験は無いでしょうか?記録計測においても、次のような原因でICタグを読み取れないことがあります。

ICタグが読み取れないと記録を計測することができません。参加者全員がICタグを正しく装着していればメインアンテナで100%読み取ることが可能ですが、現状では1大会につき0.1〜0.3%ほど読み取れないケースがあります。これは弊社システムに限らず、海外の有名なマラソン大会でも同様です。

2008年のロサンゼルスマラソン(参加者26,000人以上)の読み取り率は99.84%でした。これは同マラソンで使用されたICタグのメーカーが公表している数字です。

<UPM RAFLATAC社プレスリリース(英文)>
UPM Raflatac and its partners provide Los Angeles Marathon organizers with RFID-based race timing system

大会規模の大小にかかわらず、トラブルが起きる可能性は常にあります。弊社ではトラブルを未然に防ぐ強力なバックアップシステムをご用意しています。

ハンディアンテナ(特許取得)によるバックアップ

ICタグをハンディアンテナで読み取るとバイブレーターが作動します。作動しない場合はICタグが故障または欠落しているということになります。その際は付属の端末からナンバーを入力することで即座にバックアップが可能です。完走者が記録証発行所に着く前に処理できるので、記録証が発行されずに不快な思いをさせることはありません。

ハンディアンテナ係員は完走者のスピードが十分落ちたところで声を掛けて読み取りを行っていますので、完走者と衝突したり、驚かせたりする心配はありません。

ハンディアンテナの有無によるトラブル対処の比較

ハンディアンテナが無いシステムの場合、指向性の変化による読み取りエラーには対応できますが、タグの欠落は検知できません。したがって、完走者から「記録証が発行されない」というクレームを受けた時点で初めてICタグの欠落が判明します。

ビデオカメラによるバックアップ

ビデオカメラも設置しています。着順がきわどい場合や、失格者を映像で確認したい場合などに用いられます。